OUTLINE

Dance Lab@象の鼻テラス
ダンサー、言葉で踊る 〜Socially Engaged Danceをめざして〜

ダンスという言葉に頼らない表現を、ダンサー自ら言葉に置き換えてみると・・・
グローバルに活躍するダンサーたちが、彼らの最もよく知る振付家について、分析・解説し言語化します。取り上げる振付家は、モーリス・ベジャール、マッツ・エック、イリ・キリアン、ウィリアム・フォーサイス、クリスタル・パイト、シディ・ラルビ・シェルカウイ。デモンストレーションも交えた、ダンス観賞の視野を広げる貴重なダンス談義です。

※「ソーシャリー・エンゲイジド・ダンス」とは、舞台芸術としてのダンスを閉じた領域に留めることなく、ダンサーや振付家が自らの活動を言語化し、社会への関わりを生み出していくことで、社会に何らかの変化をもたらす、という私たちの願いを込めた言葉です。
TALK GUEST

島地保武、那須野圭右、湯浅永麻、鳴海令那

CURATOR

小㞍健太

FACILITATOR

唐津絵理

DATE

2018年9月3日(月)18:00〜19:30
*19:30〜交流会あり

PLACE

象の鼻テラス(横浜市中区海岸通1丁目)

CHARGE

参加費無料(前日までの予約で1ドリンク付き)
*当日参加OK

PROGRAM

第1部

ダンサーによる振付家紹介

これまで世界的な振付家と仕事を共にしてきたゲストダンサーたちが、各振付家の特徴や影響を受けたことなど、映像を交えながら紹介し、ダンサーの視点からの分析に挑戦します。
紹介する振付家:
モーリス・ベジャール(那須野圭右)、ウィリアム・フォーサイス(島地保武)、
イリ・キリアン(小㞍健太)、マッツ・エック/シディ・ラルビ・シェルカウイ(湯浅永麻)、
クリスタル・パイト(鳴海令那)

第2部

座談会(デモンストレーションあり)

振付家の動きの特徴や思想などを身体も用いながら比較し、それぞれのダンスへの理解を深めます。ファシリテーターに愛知県芸術劇場シニアプロデューサーの唐津絵理を迎え、質疑応答形式でトークをおこないます。

第3部

19:30〜20:30 交流会

横浜の夜景を眺めながら、ドリンク片手にダンス談義に花を咲かせましょう。
どなたでもご参加いただけます。

CURATOR COMMENT

第1回目となる「Dance Lab」では、国内外の多様な現場経験を持つダンサー・振付家の小㞍健太氏がキュレーターを担い、企画の内容、出演ダンサーの選定などのキュレーションを行います。

ダンサーである私がキュレーターとして企画から携わることのできる機会をいただき、私にとって新たな活動に向けた一歩を踏み出すきっけとなりました。ダンサーという職業がもっと人々と関わり、理解を得られ、文化として根付いていけるように、まずはダンサーである私にできる「現場(ダンサー)の声を多くの方に届ける」その機会と場をつくりたいと考えました。
グローバルに活躍する日本人ダンサーをゲストに迎え、「私たちダンサーとは何者なのか。どんな活動をしているのか。振付家とはどういう者なのか。」などをダンサーが言葉を使って紹介することに挑戦します。ダンサー自身がまずは言語でも表現できるようになるのは大きな課題です。私たちダンサーもアクションを起こしていきます。このことが社会とダンサーを繋ぐきっかけになればと思っています。

Dance Lab第1回キュレーター/ダンサー・振付家 小㞍健太

CAST PROFILE

©Ryu Endo
島地保武Yasutake Shimaji

ダンサー・演出振付家。1978年長野県生まれ。
2004〜2006年Noism、2006〜2015年ザ・フォーサイス・カンパニー(フランクフルト)に所属しメインパートを踊る。2013年に酒井はなとのユニットAltneuを結成。2014年に 「NHKバレエの饗宴」に Altneuで出演。資生堂第七次椿会メンバーになりパフォーマンスに加えインスタレーション作品を展示。近年の作品には2015年Noism2『かさねのいろめ』、2016年愛知県芸術劇場制作での環ROYと共作共演の『ありか』、2017年アレッシオ・シルベストリンと共作共演『短い影』、谷桃子バレエ団の『Sequenza』。アーツ前橋「アートの秘密」展にインスタレーション作品『正午』と『震える影を床に落とす』を出品する。2018年Noism2『私を泣かせてください』鳥取県文化振興財団制作『夢の破片』がある。

©jennifer santschy
那須野圭右Keisuke Nasuno

1980年大阪生まれ。
5歳からクラシックバレエを始める。1997年から1999年まで、ルードラ・ベジャール・ローザンヌに所属。2000年からはベジャール・バレエ・ローザンヌに所属し、2007年より同バレエ団のレペティーターを兼任する。2018年からは、芸術監督補佐に就任。ベジャール振付作品への主な出演は、『春の祭典』『火の鳥』『ボレロ』『バレエ・フォー・ライフ』『中国の不思議な役人』『コンクール』『魔笛』『第九交響曲』など。これまでに振付指導した主なバレエ団は、東京バレエ団、ミラノ・スカラ座バレエ団、ボルドー・オペラ座バレエ団、スウェーデン王立バレエ団(2018〜2019年)、アントワープ王立バレエ団(2018〜2019年)、ボリショイ・バレエ団(2018〜2019年)など。

©柘植伊佐夫
湯浅永麻Ema Yuasa

ダンサー・振付家。
ネザーランド・ダンス・シアターに11年間所属し、数々の有名振付家の作品に世界各国で出演。その後フリーとなり、マッツ・エック版『Juliet&Romeo』ジュリエット役、サシャ・ヴァルツ版『Körper』等にゲスト出演。弦楽四重奏団Kronos Quartet、現代美術家/ピアニストの向井山朋子や、能楽師の安田登など多様なアーティストとコラボする傍ら、渡辺レイ・小㞍健太と共同でOptoとしても活動、シディ・ラルビ・シェルカウイ率いるEASTMANにも所属。2018年は、建築家田根剛×ファッションデザイナー廣川玉枝との『enchaîne』、廣川玉枝×脇田玲との『XHIASMA』など立て続けにコラボ作品を発表。向井山朋子の新作『雅歌(GAKA)』に出演(オランダ、高知、東京・神津島)

©Joris-Jan Bos
鳴海令那Rena Narumi

ダンサー。東京出身。
3歳からクラシックバレエを始め、15歳よりフランス、カナダでバレエ、コンテンポラリーダンスを学ぶ。これまでにクリスタル・パイト率いるKidd Pivot(キッド・ピボット)、ドイツウィースバデン州立劇場、スウェーデン王立バレエ団、ネザーランド・ダンス・シアターに所属し、世界で活躍する振付家の作品に多く出演。代表作は、マッツ・エック版 『Juliet&Romeo』ジュリエット役、クリスタル・パイト『The Statement』 、オハッド・ナハリン『The Hole』ほか。2014年におこなわれたノーベル賞晩餐会で、ダンサー・児玉北斗とのデュエットも披露する。現在はフリーのダンサーとしてKidd Pivotを拠点に活動している。

©momoko japan
小㞍健太Kenta Kojiri

1999年ローザンヌ国際バレエコンクールにてプロ・スカラーシップ賞受賞後、渡欧。イリ・キリアン率いるネザーランド・ダンス・シアター1に初の日本人男性として入団。退団後も、シルヴィ・ギエム「6000 Miles Away」、Noism1、スウェーデン王立バレエ団等に客演。『Study for Self/portrait』、『光のヴァイブレーション』等の創作活動をはじめ、他ジャンルのアーティストとの共演、オペラやミュージカル、フィギュアスケートの振付・指導、新国立劇場バレエ研修所講師など国内外で多岐にわたって活躍。近年は、渡辺レイらとのOpto(オプト)を主宰するほか、東京大学を拠点とした社会を指向する芸術のためのアートマネジメント育成事業「AMSEA」第2期生として受講するなどダンサーの在り方を考える活動をめざす。

唐津絵理Eri Karatsu

愛知県芸術劇場シニアプロデューサー。お茶の水女子大学文教育学部舞踊教育学科卒業、同大学院人文科学研究科修了。舞台活動を経て、日本初の舞踊学芸員として愛知芸術文化センターに勤務。2014年より現職。大規模で複合的なダンス&バレエ公演から、小規模の実験的なコンテンポラリー作品、屋外でのスペクタクルや教育普及事業までこれまで企画したプロジェクトは100を超える。2010年~16年あいちトリエンナーレのパフォーミングアーツ部門キュレーター。文化庁文化審議会文化政策部会委員、第65回舞踊学会大会実行委員長、アサヒグループ芸術文化財団選考委員、全国舞踊コンクール等の審査委員、大学の非常勤講師(文化政策、アートマネジメント、舞踊論)等、日本の舞台芸術や劇場の環境整備のための多様な活動を行う。著書に『身体の知性』等。

ACCESS

会場

象の鼻テラス
みなとみらい線「日本大通り駅」出口1より徒歩約3分、出口2より徒歩約5分
〒231-0002 横浜市中区海岸通1丁目 TEL: 045-661-0602 / FAX: 045-661-0603

APPLICATION

定員に達しましたので、受付を締め切らせていただきました。(8月25日12:00)
たくさんのお申し込みを誠にありがとうございました。
なお、当日若干名様ご入場いただける場合がございます。
Twitter(@dancelab2)にてお知らせしますので、そちらをご確認ください。

+「Dance Lab」とは+

日本のダンス環境を考えることを目的としたプロジェクトです。アーティスト、観客、制作者の誰もが参加することのできる
多様なプログラムを開催し、これからの日本におけるダンス環境を共に考えていく場を創造します。

主催

Dance Lab実行委員会

共催

横浜アーツフェスティバル実行委員会、象の鼻テラス、横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)